ネコの毛色パターンについて:論文

別件でちょこっと論文検索をしたら、気になったので備忘録に。

Defining and mapping mammalian coat pattern genes: multiple genomic
regions implicated in domestic cat stripes and spots
Eduardo Eizirik et al. 2010

ネコの模様のパターンを決める遺伝的要素をQTLで調べた。A アビシニアンの様なアグチ型・B 斑点型・C アメショーのような縞型・D より茶色く大きな縞(うずまき型)に着目。
これらには少なくとも3つの異なる遺伝子領域が絡んでおり、それぞれ1)Tabby アメショー型とうずまき型を決めるアリルがある, 2) 模様をコントロールするいくつかの要素、3)Ticked アビシニアン型を半優性で発現するが、Tabbyの発現にもエピスタティックに絡んでいる遺伝子座、である。
今のところ遺伝子は確定していないが、Tabbyの候補としてはピグメントを運ぶAP3複合体の構成タンパクをコードするAP3S1やAP3B1、さらに犬で毛色パターンを決めているTYRP1があがった。(TYRP1は家ネコで別の場所にマップされている。ブラウンやシナモン系の色を決めており、パターンではないから可能性は低いかもしれない)

すごすぎる!カラス

サイエンスの記事。元ネタはBiology letter。
http://news.sciencemag.org/sciencenow/2010/04/clever-crows-complex-cognition.html?etoc

ニューカレドニアカラスはとっても賢い。
バラバラに覚えた各種の行動を正しい順序で組み合わせて、目的(えさ食べる)を達成するという。
さらには途中で必要な行動を教えなくても、自分で編み出すというからすごい。
でも、一連の行動はだいたい同じ(棒でかきだす)だから、どうなんだろうという気はする。
それにしたってすごい。

目的を達成するために考えて行動しているのか、ただ、機械的に組み合わせてやってみたらできちゃったのか。
文中で指摘されているように、既にこのカラスたちがこの(あるいは似た)行動を学習していたという可能性もある。
ひなの頃からかっていたんではないのかな?

まえまえからカラスは頭いいとおもってたけど・・・おどろき。
そして大学院生がこれをやったというから、さらにおどろき。