コドンバイアスはタンパク質のフォールディングのエラーを少なくする

Warnecke T, Hurst LD (2010) GroEL dependency affects codon usage—support for a critical role of misfolding in gene evolution. Mol Syst Biol 6: 340

真正細菌のシャペロニン(GroEL)はタンパク質が正しくフォールディングするように助ける。大腸菌においてこのGroELと時々しかインタラクトしないようなタンパク質はコドンバイアスが高く、よくインタラクトしているタンパクはコドンバイアスが低い傾向があることがわかった。
このことはコドンバイアスがフォールディングのミスを少なくする働きをもつことを示唆している。

しかし実際にどれくらいのミスが潜在的に起きていて、コドンバイアスがどれくらい防いでいるのかはわからない。

コドンバイアス自体に選択がかかっていることの証拠になる(翻訳効率を上げるというのと同じ)。
しかし、最近見かけた別の論文(2001)ではGC%によってコドンバイアスが生まれるという説を取っていた。